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説明
低ナトリウム血症について、臨床で使いやすいようにまとめてあります。
忙しい外来で診断治療がスムーズに運ぶように、図解も入れてあります。
高ナトリウム血症についても、自然に理解できるようになるはずです。
A4 27頁 図5枚
目次
低Na血症鑑別のコンセプト
・真の低Na血症とは?
・低Na血症の機序
・ADHの過剰はどのようにして生じるのか?
・次に、腎からのNaの喪失はどのようにして生じるのか?
・ADH過剰、Naの喪失の関連は?
低Na血症の患者が、目の前にいて、どのように鑑別を進めていけばよいか?
低Na血症の治療
Keep in Mind
・低Na 血症とは何か? 一言で云うなら、ADHの過剰状態である、といえよう。例外は、水中毒である。
・低Na 血症は、水再吸収の増加によって生じる。Na 再吸収障害を伴うことが多い。水再吸収とNa 再吸収を、能動的にコントロールしている効果器は、腎のみである。したがって、低Na 血症は、腎のみを見ていけばよい。効果器は、Aquaporin2 とNa+ pump である。
・したがって、低Na 血症は、腎のみを見ていけばよい。また、効果器はホルモンの影響を受ける。ホルモンとしては、ADH、アルドステロン、T4、Cortisol を考えればよい。
・効果器はホルモンの影響を受ける。ホルモンとしては、ADH、Aldosterone、T4、Cortisolを考えればよい。
・水の再吸収に関係するのが集合管で、Na+ の再吸収に関係するのが遠位尿細管である。集合管は ADH で ADH の分泌はT4、Cortisol により普段は抑制されており、遠位尿細管はAldosterone により刺激され、T4 が欠乏すると効率が落ち、Cortisol が欠乏すると作動しない Na+ pump が出てくる。
・治療は 3%高張食塩水で行う。中枢神経症状があるときは、緊急事態であり2ml/kg を20分で投与する。Na 濃度が2mEq/L 上昇するはずである。その20 分後にNa 濃度を再検し微調整を行い、もう一回投与する。計3 回、このような Bolus 投与が可能である。その後は、持続で1 日4~6mEq/L の上昇を目指す。
・中枢神経症状がないときは、持続で 1日4~6mEq/L の上昇を目指す。おおよそ、3 %食塩水500ml を 1日で入れれば良いが、頻回にNa 濃度を測定する。
臨床で役立つばかりでなく、国家試験対策にも役立つことでしょう。