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説明
高カルシウム血症について、臨床で使いやすいようにまとめてあります。
忙しい外来で診断治療がスムーズに運ぶように、鑑別のフローチャートも入れてあります。
最後に問題という形で、臨床で注意すべき点などを整理できるようにしています。
高カリウム血症についても、自然に理解できるようになるはずです。
A4 29頁 図7枚
目次
高Ca血症
実際の鑑別
腎からのCa
腸からのCa
骨からのCa
高Ca血症の治療
問題
Keep in Mind
高Ca 血症の最もよく見る症状は便秘である。
甲状腺機能亢進症でも、高Ca血症を合併すれば便秘となる。
副腎機能低下症でも、高Ca血症を合併すれば便秘となる。
高Ca 血症を見たときは、溶骨、カルシウム吸収の増加、カルシウム排泄の低下を考える。
PTH による高Ca血症では、低P血症を伴う。
PTHrP による高Ca血症では、低P血症とならず高HCO3-血症となる。
活性型Vit.D による高Ca血症では、高P血症とはならない。
活性型Vit.D は、PTH の分泌を刺激するからである。しかし、原発性副甲状腺機能亢進症ほどにはPTH は分泌されないだろうから低P 血症になるほどではないだろう。
原因診断のために、PTH/PTHrP と活性型Vit.D を測定する。
大部分の高Ca 血症は、原発性副甲状腺機能亢進症、骨転移による。
治療は、Do with saline hydration and calcitonin immediately and zoledronate for maintenanceが原則である。要治療例は脱水を伴っている。
生理食塩水、カルシトニン、ゾレドロン酸を投与する。カルシトニンは3日間の投与に留める。
心機能・腎機能低下例では透析をすることになる。生理食塩水の大量投与に耐えられない。
緊急治療を要することもあるので、処方の具体例を挙げておく。
具体例:
1)生理食塩水200~300mL/時の速度で開始し、その後は尿量が100~150mL/時を維持できるように調節する。
2)エルシトニン注40 単位筋注(点滴静注) 1日2回(3日間)。
3)ゾメタ点滴静注4mg/5mL 4mg/5mL を生理食塩液又は5 %ブドウ糖注射液100mL で希釈し、15分以上かけて点滴静注(2回目の投与は1週間以上の間隔を空ける)。急速点滴で腎不全を来した症例が有る。
臨床で役立つばかりでなく、国家試験対策にも役立つことでしょう。